使用方法

イントロダクション



ガソリンエンジンは長い歴史に培われ、著しい進歩を遂げてきました。
しかし、その原理は発明当初より変わらず、「良い混合気」「良い圧縮」「良い点火」で回っています。
Mcatではロータリーエンジン用の コンプレッションテスター Comp-07を改良し、
ピストンエンジンも測定できる、Comp-08を開発いたしました。

エンジンのコンプレッションを管理することは、前述しましたように、性能維持の基本です。
圧縮圧の測定だけなら、ダイヤルゲージ式のテスターが安価で市販されています。
しかし、一定の回転数で測定しなければ比較対照できません。
Mcat コンプレッションテスターは、回転数の補正機能を持っており、同一条件での比較ができます。

計測法が改正され、圧力表示はPa(パスカル)に統一されました。
しかし、現実には、法施行以前のデータにより ㎏/㎝2 への換算が必要となります。
外車のマニュアルではPSI(ポンド)で表示されており、日本ではなじみのない単位が使用されています。
Comp-08は、これらの単位への換算機能を搭載しています。
スイッチひとつで、各単位の数値を直読できます。電卓は不要です。

また、パソコンに繋いで、測定結果をグラフ表示できます。
デジタル表示や、グラフ描画で、視覚的に判断でき、お客様への説明も、説得あるものとなります。
ウインドウズパソコン用の専用グラフソフトは同梱されています。
Macをお使いの方は市販ソフト(MSエクセルなど)でグラフ描画が可能です。

パソコン内に計測データを保存し、他車との比較や、時系列の管理に活用してください。
また、お客様のクルマの管理や、顧客獲得など、セールスツールとしても威力を発揮します。

注意事項

Mcatコンプレッションテスターのご使用にあたって、下記の注意事項を必ずお守りください。
これらの注意事項に反する使用をした場合、本体、センサーの故障を招くばかりでなく、最悪の場合、エンジンに重大な損傷をあたえる危険があります。
また、いかなる理由であっても、車両・エンジンの破損等に関して、当方では一切の責任を負いません。
測定結果の誤差、測定ミスにより、不要なオーバーホールを行った場合でも、当方はかかった費用等一切お支払いする事は出来ません。
オーバーホールが必要かどうかは、各自の判断でお願いします。

警告
・ 測定の際、回転部分(ファン・ベルト類)に巻き込まれないように注意してください。
・ ガソリンの流出や、高電圧回りの取り扱いには、充分注意して作業してください。

注意
・ 測定の際、エンジンや、ラジエータ、排気管等の高温部による火傷に十分注意をしてください。
・ 万が一、使用中に異常な発熱、煙り等が発生したら、すみやかに電源から取り外してください。また、そのような場合、内部の回路が故障している可能性がありますので、修理に出してください。
・ テスター本体、プラグホールアダプタを分解しないで下さい。
・ テスター本体及びセンサー部分に強い衝撃をあたえないでください。
・ テスター本体及びセンサー部(プラグホールアダプタ)を高温の場所に放置しないで下さい。
・ エンジンが熱くなっているときは、アダプターを取付けないでください。
・ アダプターを取付は、取り外した点火プラグを素手で握れるくらい、エンジンが冷えてから行ってください。
・ 測定後、すみやかにアダプターをエンジンから取外してください。センサーを高温にさらしたままにすると、故障の原因となります。
・ テスター本体及びセンサーは、防水設計になっていません。水などの液体が入ると、故障の原因となりますので、濡らさないで下さい。
・ テスター本体及びセンサーは、直射日光や暖房器等の風が当たる場所、温度や湿度が高い場所には、置かないでください。故障や動作不良の原因となります。
・ 夏場の高温になる車内に放置しないで下さい。故障や動作不良、本体が変形する場合があります。
・ Mcat コンプレッションテスターを、ガソリンエンジンの圧縮圧測定以外に使用しないで下さい。
・ 1.5Mpを超えると思われるエンジンや、ディーゼルエンジンの測定は行わないで下さい。センサーの故障の原因となります。

・ 電源は自動車用バッテリー(DC12V)を使用することができます。
・ バッテリーが弱っている場合は、補充電をしてから測定してください。
・ 赤いクリップを+端子に、黒いクリップを-端子に接続してください。
・ 標準のプラグアダプタは、点火プラグの形状が、12、14㎜ P1.25用です。これ以外のエンジンの測定は、対応アダプタについて、ご相談ください。
・ プラグの抜き取り方向に十分余裕のないエンジンの場合、車載状態で標準のプラグアダプタを装着できないことがあります。水平対向エンジンなどを、車載状態で測定される場合はご相談ください。

各部の名称

① 圧縮圧力表示部
② 回転数表示部
③ パソコン接続ポート
④ モード切替・250rpm補正スイッチ
⑤ リセットスイッチ
⑥ 表示モード(単位)換算スイッチ
⑦ 電源コード
⑧ アダプタ接続コード
⑨ ロータリーエンジン用アダプタ(センサー内蔵)
⑩ 耐油、耐熱Oリング(予備)
⑪ 取扱説明書
⑫ グラフ表示ソフトウエアーCDROM
⑬ パソコン接続ケーブル(RS232C)
⑭ ピストンエンジン(レシプロ)用アダプタ(仕様変更予定)

デジタルモード測定方法

【説明】
  デジタルモードは、1.25ms(0.00125秒)間隔で測定した圧縮圧力データを、表示窓に数値で表示します。
計測単位を変換することができますので、数値を直読でき、作業効率が上がります。
なお、火傷事故を防止するとともに、センサーの耐熱保護のため、計測はエンジンが冷えてから行ってください。
プラグホールアダプタとピストンの干渉にご留意ください。
 【重要】エンジンルーム内のヒューズBOXから、EGI(EFI)のヒューズを外す。

~明確な方法は各車種の整備書を確認して下さい~
<他の車種についての基本的な方法>
!!測定中、絶対にエンジンがかからない状態にする!!
※測定中にエンジンがかかってしまうと、センサーが破損するだけでなく、
デトネーション(異常燃焼)が発生しエンジンを破損させる可能性があります。

・フィエールポンプ(燃料ポンプ)の電源を切り(ヒューズを抜く等)、エンジンに燃料が行かないようにする。
・エンジンをかけてエンジンに供給済みのガソリンを燃焼しきって、自然にエンジンが止まるのを待つ。(特にキャブ車)
・安全の為プラグコードを全て外す。(プラグは外さない)

② 測定したいシリンダのプラグを外す。
ロータリーエンジンは測定したいハウジングのT側
③ アダプターを取り付ける。

ピストンエンジン

 

 

ロータリーエンジン

 
                    

④ テスター本体の測定モード切替スイッチをDigital側にする。(Comp-07S は Original 側)

⑤ 電源ケーブルをバッテリーにつなぐ。

⑥ アダプターにセンサーコードを取付ける。

ロータリー
レシプロ

⑦ センサーコードを本体に繋ぎ、リセットボタンを押す

⑧ 表示部全てに「8」が約1秒表示される。

⑨ 回転数表示部に「000」が表示されたら、クラッチを切り(AT車は P レンジ)、アクセルを全開にしてクランキングする。

⑩測定中は回転数表示がカウントダウンする。圧力表示が出たらクランキングを止める。

⑪ もう一度測定する場合は、⑦からやり直す。
⑫ センサーコードを取外す。
⑬ アダプターを外し、プラグ・プラグコードを元通りに取付ける。
⑭ 電源ケーブルを外す。
⑮ EGI(EFI)のヒューズを取付ける。(①と逆の手順で元通りにする。)

アナログモード測定方法

【説明】
アナログモードは、1.25ms(0.00125秒)間隔で測定した圧縮圧力データを、RS232Cへ出力します。このデータをパソコンで読取り、グラフソフト等を使用してグラフ表示する事で、視覚的に表現ができます。また、デジタルモードでは測定できない、圧縮が0.49MPa(5kg/㎝2)以下も測定する事が出来ます。
なお、火傷事故を防止するとともに、センサーの耐熱保護のため、計測はエンジンが冷えてから行ってください。
プラグホールアダプタとピストンの干渉にご留意ください。
※ Comp-07S にはアナログモードはありません。

① 【重要】エンジンルーム内のヒューズBOXから、EGI(EFI)のヒューズを外す。

~明確な方法は各車種の整備書を確認して下さい~
<他の車種についての基本的な方法>
!!測定中、絶対にエンジンがかからない状態にする!!
※測定中にエンジンがかかってしまうと、センサーが破損するだけでなく、
デトネーション(異常燃焼)が発生しエンジンを破損させる可能性があります。

・フィエールポンプ(燃料ポンプ)の電源を切り(ヒューズを抜く等)、エンジンに燃料が行かないようにする。
・エンジンをかけてエンジンに供給済みのガソリンを燃焼しきって、自然にエンジンが止まるのを待つ。(特にキャブ車)
・安全の為プラグコードを全て外す。(プラグは外さない)

② 測定したいシリンダのプラグを外す。
  ロータリーエンジンは測定したいハウジングのT側

③ アダプターを取り付ける。

 

 

ピストンエンジン

 

ロータリーエンジン

 
  


④ テスター本体の測定モード切替スイッチを Analogue 側にする。

⑤ 電源ケーブルをバッテリーにつなぐ。


⑥ アダプターにセンサーコードを取付ける。

 

ロータリー
レシプロ

 


⑦ センサーコードを本体に繋ぎ、リセットボタンを押す

⑧ 表示部全てに「8」が約1秒間表示される。

⑨ 本体のRS232Cポートと、パソコンをストレートケーブル(RC232C)で接続し、
接続したパソコンを、データ受信状態にする。
出力データの受信方法とグラフ

⑩ 圧縮圧力表示部に「000」が表示されたら、クラッチを切り(AT車は P レンジ)、アクセルを全開にしてクランキングする。

⑪測定中は回転数表示がカウントダウンする。圧縮圧力表示部に「111」が表示されるまで、クランキングする。

⑫ もう一度測定する場合は、⑦からやり直す。
⑬ センサーコードを取外す。
⑭ アダプターを外し、プラグ・プラグコードを元通りに取付ける。
⑮ 電源ケーブルを外す。
⑯ EGI(EFI)のヒューズを取付ける。 ①の手順を元に戻す。

表示部説明

デジタルモード

表示 状態 説明
正常 ①LEDチェック
電源を入れた時とリセットを押した直後に表示されます。もし消えている部分があった場合、その部分のLEDが故障していますので、修理に出してください。
正常 ② スタンバイ
デジタルモードのスタンバイ状態です。クランキングを開始してください。
正常 ③ 測定結果
測定が終了した時に各値を表示します。 
ピストンエンジンの場合、1,2,3の窓に、規定測定圧の1回目、2回目、3回目の数値が表示されます。
ロータリーエンジンの場合、1室目、2室目、3室目の数値が表示されます。
NG ④ 測定結果(測定範囲外)
一応測定は完了しましたが、回転数が測定範囲外(200~300rpm)なので、測定値としては適用できません。
NG ⑤ 測定結果(測定不可)
回転数が999と表示されたら、最高圧縮圧力が0.49Mp(5kg/㎝2)を下回っている為、もしくは、最低圧縮圧力が0.44Mp(4.5kg/㎝2)下回らなかったので、測定が出来ませんでした。 アナログモードで確認して下さい。
NG ⑥ エラー 
センサーに異常があります。ケーブルが断線しているか、センサーが故障しています。 修理に出して下さい。

アナログモード(Comp-08 のみ)

正常 ① LEDチェック
電源を入れた時とリセットを押した直後に表示されます。もし消えている部分があった場合、その部分のLEDが故障していますので、修理に出してください。
正常 ② スタンバイ
アナログモードのスタンバイ状態です。クランキングを開始してください。
正常 ③ 測定終了
測定が終了した時に、「1」を表示します。 クランキングを開始してから、0.00125秒おきに圧縮圧力をサンプリングしRS232Cに出力し、1024回(約5秒)測定すると終了します。

標準回転数(250rpm)への変換方法

【説明】
バッテリーやエンジンの状態により、クランキング回転数は変化します。測定回転数が高くなると圧縮圧力も高くなり、逆に回転数が低くなると圧縮圧力も低くなる傾向があります。

Mcatコンプレッションテスターでは基準回転数を250回転と定め、測定時の回転数で計測されて値を、250回転のとき数値に換算し、表示させることができます。

他のエンジンや、異なる時期の測定結果を、250回転に変換した値で記録することで、同一条件での比較ができます。

注 変換後の値は、あくまで目安としてください。実際に 250rpmで、その数値が出るかは保証いたしません。
この機能が使えるのは、測定時の回転数 200rpm~300rpmの時だけです。

① デジタルモードでの測定を終了する。(Comp-07S は Original側)

② テスター本体の測定モード切替スイッチを、デジタル側(Original)から、250(Analogue)側にする。

③ 250rpmに変換後の値が表示される。

④ 実測値に戻したい時は、モード切替スイッチをデジタル側に戻す。

表示単位の変換

Mcat コンプレッションテスターは国際単位系SI表示に従いPa(パスカル)を採用しています。
しかし、改正計量法の施行以前のマニュアル等が未だに使われているのが実情です。
また、アメリカ車などは独自の単位、PSI(ポンド)を使用しています。
そこで Mcat コンプレッションテスターは、データを換算するための機能を搭載し、電卓不要としました。

Display Mode スイッチ ①(Pa)の位置で計測する。

 

②(㎏/㎝2)または③(PSI)のポジションを選ぶと、換算値が表示されます。
※計測前に②または③のポジションを選んでおくこともできます。

※Comp-07S は、③(PSI) ポジションがありません。

出力データの受信方法とグラフ

アナログモード時に、簡単にグラフを描画するソフトが付属されます。
① ウィンドウズを起動する。
 付属のCD-ROMをセットし、オートランのウイザードに従ってアナログ受信ソフト(グラフソフト)をインストールしてください。自動起動しないときは、CDドライブ内のSetupをダブルクリックする。
※ ウイザードがうまく働かないときは、
 CD-ROMにあるCOMP08フォルダを、ハードディスクにコピーし、COMP-08.exeを検索して実行して下さい。

③ アナログ受信ソフト ”COMP08.EXE”を起動する。
④ パソコンとCOMP-08を、RS232Cシリアルケーブルで接続する。
  
別売りのUSBケーブルもお使いいただけます。

⑤ 接続ポートを、COMP-08と接続したCOMポートを選択する。(通常COM1)

⑥ データ受信開始をクリックする。

⑦ データ受信開始と出たら、クランキングを開始する。

⑧ COMP-08の圧縮圧力表示部に「111」が表示されたら、クランキングを止める。

⑨ グラフが表示されます。

⑩ その他

受信したデータを保存する事ができます。自動的に測定した日時をデータと共に保存します。
保存しておいたファイルを開くと、グラフ上に測定日時を表示します。
プリンターが接続されていれば、プリントアウトする事が出来ます。

※ 画面は開発中の物の為、レイアウトが異なる場合があります

保証と補修部品

Mcatコンプレッションテスターは、ご購入から1年間以内は、保証を行います。
保証の対象は、取扱説明書の注意事項を守って使用された場合に限り適用されます。
保証期間内の修理は下記宛に保証書を同封の上、お送りください。
207-0012東京都東大和市新堀2-1485-35
(有)サンワエクセル サービス部
090-3528-0154 042-565-1256(F)

popcrest@hotmail.com

保証の内容は下記の通りです。
1.テスター本体のプログラムの修正・バージョンアップ。
2.注意事項をお守り頂いた上での、動作不良・故障による修理。

保証の範囲外の故障であった場合、
修理費が発生するときは、修理前にお見積もりを致します。
修理時の送料は、発送者がご負担願います。

オプション部品、補修部品

① USB端子接続ケーブル(ドライバソフトつき) 6,000円
② RS232Cシリアルケーブル 2,400円
③ ロータリーエンジン用センサー 14,000円
④ ロータリーエンジン用プラグアダプタ 4,500円
⑤ピストンエンジン用センサー付標準アダプタ 25,000円
⑥補修用 耐熱Oリング 2個入り 350円
(税込み、送料は含まれません)

 

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